

企画、開発から製造、小売りまで一貫して行うSPAで、4,900円という低価格ながら上質なシャツを提供しているのがメーカーズシャツ鎌倉様(「鎌倉シャツ」)。アラジンオフィス導入に至る前の切羽詰った状況を、メーカーズシャツ鎌倉の貞末奈名子常務はこう振り返る。

1993年の創業以来の急成長で、同社では店舗を増やすたびに経理業務も脹らむ一方だったという。市販のパッケージソフトを使っていたが、一度に使えるのは一人だけで、どうしても負担が集中していた。
製品の企画・生産の役割を別会社にするなど独自の体制も採っており、それらの間でお互いに伝票を発行するなど、無駄と思われる作業も増えていた。
POSレジを用いた大規模なシステムの提案も受けたが、初めにシステムありきで、そこに現実の業務をはめ込んでいく考え方には抵抗があったし、現場の運用に即したシステムにしたかった。
単にコストだけ掛ければうまくいくわけではないという思いもあった。会社独自のニーズをくみ取り、導入した後の自分たちの仕事がどう軽減されるか、すなわち「未来図を描ける」ことが選択の決め手だったという。
アパレル・ファッション業界向けの基本的な性能を備えながら独自にカスタマイズが可能な柔軟性を備え、POSレジやハンディターミナルでのソリューションもある中で、あえてそれを提案せず最大限の費用対効果が出るような提案をしたアイルのシステムを採用した。
2005年夏前からヒアリングなど準備に時間をかけてカスタマイズした後、同年秋から導入。メーカーズシャツ鎌倉の本部にアラジンオフィスのサーバを置き、それを12の直営店舗にあるノートPCと結ぶシステムだ。

店舗ではバーコードスキャナも備え、それで売れた製品のタグを読み取っていく。データはノートPCの専用のエクセルシートに自動的に入力されるので、出来上がったシートを1日の終わりに本部あてに送ればよい。
それまで本部では、店舗からファクシミリで売上情報を受け取っていた。だが、読めない文字や品番間違いなども多く、データの入力作業自体に四苦八苦し、負担はどんどん重くなっていった。
システム稼働後は、届いたエクセルシートからデータが自動的にシステムへ吸い上げられていく。入力の手間は全くいらなくなり、間違いもなくなった。
会計処理が楽になっただけではない。情報の分析にも力を注げるようになった。企画担当者はその日のうちに全店の売上に目を通し、週単位で対策を練ったり、次回の製品の発に役立てたりしているという。
勘にも根拠が必要というわけだ。売上を把握すれば、売れている品番が正確にわかり、製造の再発注の判断および精度やスピードも上がる。店ごとの特徴も分かってくる。店ではどのサイズも一通り置いておきたいが、あらかじめ特徴をつかんでおけば、それに併せた配分も可能になる。
09年春からは新システムの稼働も予定している。メーカーズシャツ鎌倉では、製品は工場から店へ直送されているが、その製品の配分の実務にはひとりのスタッフがあたっている。

こちらの仕事量も年々拡大し、パソコンを駆使して行うには限界が来ていた。また、会計システムと同様、工場とグループ会社間で2重3重の同作業も生じており、その解消も求められていた。より精度の高い商品配分と売上管理が可能になる。
現行の販売管理システムの導入でひとりあたりの負担が半分程度に減ったという。新システムへも期待は大きい。
この信条で、これからもSPAに磨きをかけていく。



| 会社名: 代表者: 所在地: 設立年: 店舗数: 年商: 従業員数: URL: |
メーカーズシャツ鎌倉株式会社 貞末タミ子 神奈川県鎌倉市雪ノ下4-2-15-101 1993年11月7日 14店(直営12店) 14億円 70名 http://www.shirt.co.jp/ |
